プロフィール

文句の多い略歴

19XX年7月 東京、新宿区に生まれる。
祖父は絵描き、父親は建築家。筆一本で生きて来たひとたちの末裔です。
鈴木あかねが当時の名前。
家族から相手にされず、おじいちゃん子として育つ。
祖父(鈴木誠)の絵画は日本近代美術館に一枚だけ所蔵されている。
(祖父を慕っていたので、これを誇りに思っています)
区立の小学校を経て、東京女学館中学校/高等学校に通う。
当時の気分は、処女作「終わりのいろいろなかたち」
(第81回文學界新人賞佳作/95年)に詳しい。
ようするに退屈していた。
1978年~ 早稲田大学入学。
自主制作映画のクラブに在籍し、脚本/監督して映画を作る。
バイトで女子大生ポルノ小説をたくさん書く。
今、思うとこれが文章修行にかなりなった。
専攻はロシア文学。
卒論は「わたしのアンナ・カレーニナ」(トルストイ)
ドストエフスキーやソルジェニーツィンを論じる同級生の中で世紀のメロドラマを選んだ少数派でした。
だって、これ、女性の不貞のお話なんですもの。
当時、心酔していたエリカ・ジョングの「あなた自身の生を救うには」とアンナ・カレーニナを比較するというめちゃくちゃな内容。
以後、女性の不貞小説を中心に研究を始める。
1982年 大学卒業後、テレビ制作会社(株)イーストに入社。
ADとしてこき使われる。
が、3年程で、ディレクターになる。
「すばらしき仲間」(CBC)「石坂浩二のスーパーアイ」(TBS)「ギミアぶれいく」(TBS)などのディレクターとして働く。
割と思い通りに番組が作れて楽しかった。たくさん撮った。
1985年10月 山田昌宏氏と結婚する。以後、山田あかねと名乗る。
89年ごろ、「やっぱり猫が好き」(CX)を作/演出したことにより、ドラマがとてもやりたくなる。
(この時の作品は「クリスマス」としてDVDなどになっています。ただし、1本だけです)
1990年 テレビドラマの監督になろうと考え、イーストを退社。
夫の制作会社(株)アルファヴィルに参加。
いろんなものをつくる。アルファヴルには、当時、小松隆志氏や橋口亮輔氏、岩井俊二氏、篠原哲雄氏などが出入りし、華々しかった。
1994年 離婚。アルファヴィルからも抜ける。
名前はそのまま山田を名乗ることにする。(変えるのが面倒だった)
離婚の理由は一度小説に書いたけど、まだ手元にあるまま。
いずれ、また、ちゃんと書きたい。
(理由はアンナ・カレーニナと同じかな)
1995年 関西大震災、オウム真理教事件を目の当たりにして、急に焦り、いろいろ書きはじめる。
結果、
 第81回文學界新人賞佳作「終わりのいろいろなかたち」(小説)
 サンダンス国際賞ノミネート「草原の輝き」(映画シナリオ)
 第1回 まんが&ムービーオリジナルストーリー
 コンペティション入選(講談社主催)
 映画原作「JUST HOUSEWIFE」
と4つ応募した賞のうち3つ入選を果たす。
いい気になる。が、すべて一番でなかったし、これくらいではなにも変わらない、とわかるのは後の話。
そのまま、フリーとして、テレビのドキュメンタリー、ドラマの演出、脚本などを手掛けながら、時間をつくっては小説を書く。が、出版のめどたたず。
でも、お祝いとして犬を飼う
「終わり~」の主人公から名前をもらって、カナとする。
(ゴールデンレトリーバー)
以来、犬問題の研究を始める。
犬とともに「ペット百科」(CX)に出演を始める。
2000年 21世紀を迎えた頃から、再び焦りはじめる。このままで死ぬのはいやだと、小説を広く売ることを決意。
文學界以外の可能性を探りはじめる。(気づくの遅かった)
6月 カナ、8匹の子犬を出産。1匹残して、友人/知人に売る。
もっとも美しい子犬を手元におき、ミニと名付ける。
2002年 湘南に別邸ができたのを機に 四級船舶免許、取得
船の運転ができるようになる。
(せいぜい江ノ島あたりまでだけど)
いつか漁師になるために。
2003年 年初めに関わった民放の番組でかなり落ち込む。
その時の勢いで、小学館の賞に応募。結果、
第四回小学館文庫小説賞受賞
応募した時のタイトルは「コドモ@リミット」
受賞にあたって「ベイビーシャワー」に改題。
本が出してもらえることになり、生きてて良かったと思う。
夏には、「やっぱり猫が好き」を作/演出。
のちに話題作となるドラマ「すいか」(NTV)のシナリオも1本書き、
楽しい1年だった。
2004年 「ベイビーシャワー」を半年かけて、直す。苦しかった。
その間にも昼の帯ドラマ10本演出、
TBSの2時間ドラマのシナリオ1本書くなど、テレビの仕事もした。
3月中旬、小説直し終了。
やっと本が出せた。今はしあわせ。(少し)
テレビの仕事は相変わらず、続けている。
2005年 5月 実父逝去。
7月 「すべては海になる」刊行。
念願の二冊目の小説は出せたけど、(そして、わりと評価高かったけど)、なんだか、たいへんな1年だった。
2006年 沖縄へ取材のため4回ほど行った。
「時効警察」を2本くらい脚本書いた。
「迷宮美術館」2本くらい担当。
ファッション誌「MISS」にて、「恋愛と結婚のはざま」の連載開始。これには、自分で撮った写真も掲載している(モデルは女子大生のN子ちゃん)。
2007年 1月 「女の武士道」
7月 「しまうたGTS」
8月 「オトナの片思い」出版。
「帰ってきた時効警察」7話脚本担当。
あとは、「迷宮美術館」の「迷宮伝説」を2本ばかし作った。
2008年公開の映画「クリアネス」「闘茶」の脚本を書いた。
2008年 2月 映画「クリアネス」脚本担当(監督・篠原哲雄・原作・携帯小説)公開
5月 「おせん」(NTV)第五話脚本担当(白金カナ名)
7月 日本・台湾合作映画「闘茶」、渋谷のシネマライズほか全国ロードショー。(脚本担当)
「闘茶」は角川エンジェル大賞受賞作で、主演は香川照之、戸田恵梨香、台湾のアイドルF4のヴィック・チョウ。
8月 小説「まじめなわたしの不まじめな愛情」(徳間書店)出版、
11月 小説「もしも、この世に天使が。青の章」(講談社)出版
2009年 6月 小説「もしも、この世に天使が。白の章」(講談社)出版
2010年 1月~初監督作・映画「すべては海になる」新宿バルト9をはじめ、全国公開。
主演 佐藤江梨子・柳楽優弥
第12回 ドーヴィル・アジア映画祭パノラマ部門
第2回 CHP PIX コペンハーゲン
第11回 ドイツ・ハンブルグ日本映画祭
2010年 パリキノタヨ映画祭(フランス)など、正式招待作
2011年 1月 第一回「山梨文学シネマアワード」受賞
DVDBOOK「生き延びるための思想~上野千鶴子 東大最後の授業」(講談社)制作。
10月~2012年1月 ロンドン/ THE MAYHEW ANIMAL HOMEにて犬の世話ボランティアとして働きつつ、撮影。
2012年 東京国際映画祭、東京女性映画祭、台湾女性映画祭、ソウル国際女性映画祭にて、
「すべては海になる」正式招待、上映。
DVD「最強芸人の本当にあった怖すぎる話」(日本コロンビア)制作
3月より、犬の映画、撮影開始。
2013年 「ノンフィクションw ハリウッド演劇学校90日間密着」(wowow)
ハリウッドの名門演劇学校「LEE STRASBERG THEATRE &FILM INSTITUTE」にて、メソッド演技法を主に取材。
2014年 「ザ・ノンフィクション お金がなくても楽しく暮らす方法」(フジテレビ)演出・プロデュース
カリスマ・ニートブロガー・phaさんに1年間密着。
9月23日放送「むっちゃんの幸せ 福島の被災犬がたどった数奇な運命」(NHK総合)演出・プロデュース
福島原発20キロ圏内に残された「むっちゃん」という犬が、「犬猫みなしご救援隊」に救出され、一年間栃木シェルターで過ごしたあと、「ちばわん」を経由して、犬と猫と暮らせる老人ホーム「さくらの里山科」を終の棲家とするまでを追いかけた。
2015年 3月1日放送「ザ・ノンフィクション 生きがい 千匹の猫と寝る女」(フジテレビ) 制作。演出・プロデュース
広島に本拠地を置く、「犬猫みなしご救援隊」代表・中谷百里さんの、犬と猫への熱い情熱と波乱に富んだ人生を追いかけた。
3月15日放送「461個のありがとう 愛情弁当が育んだ親子の絆」(NHKBSプレミアム)脚本・監督
TOKYO NO.1 SOUL SET 渡辺俊美さん原作「461個の弁当は、親父と息子の男の約束。」のドラマ化。
シングルファーザーでミュージシャンの父が、息子の弁当を作り続けた3年間の記録。
主演・別所哲也、望月歩
2016年 10月〜金曜深夜放送ドラマ「吉祥寺だけが住みたい街ですか?」(テレビ東京)脚本担当
11月2日「オイコノミア 人生というゲームに勝つ!」構成・演出
出演:又吉直樹 安田洋祐 ゲスト 梅原大吾
2017年 6月18日(日)、25日(日)放送「ザ・ノンフィクション 会社と家族にサヨナラ ニートの先の幸せ」前後編(フジテレビ)構成・演出・プロデューサー
7月〜ドラマ「居酒屋 ふじ」(テレビ東京)土曜ドラマ24 脚本担当

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