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出版データ

書名 : ベイビーシャワー

著者名 : 山田 あかね
出版社 : 小学館
ISBNコード : 4093861439
判型/頁 : 四六判/242頁
定価 : 1,470円 [ 本体1,400円 ]
発売日 : 2004年8月30日(月) 

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あらすじ

 テレビカメラマンの今日子と料理番組のアシスタントの美園はともに39歳。

 それなりにやりがいのある仕事と自由な恋愛を楽しんで来たが、40歳を前にして、突然不安になる。「コドモ」なしの人生でいいのだろうか。

 このままほっておくと、生物学的に子供をもつことは難しくなる。それはもしかすると、とてつもない幸運や幸福を取り逃がすことになるのだろうか。

 恋愛はこの後もするだろうが、結婚にはとりたてて興味はない。

 「だけど、ホントにいいの?」

 ふたりは立ち止まる。

 かくして、今日子は子供を持たない人生を選択し、美園は、父親になってくれる男を探すことになる。その相手とは・・・。

 美園は独身のまま、妊娠・出産し、今日子や奇妙な仲間たちとともに海辺で、子育てを始める。

 15年後、成長した子供は、「すべての子はどんな背景で生まれようと歓迎されるべき」と自らの複雑な生い立ちを誇りをもって語り始める。

この小説の背景 その2(受賞の言葉を元に)

 20世紀の東京は割と自由で、結婚したり離婚したり、適度に興味のある仕事と退屈じゃない遊び友達がいれば、結構悪くない日々が送れた。けれど、三十代も後半を迎えた頃、周囲からちょっとしたざわめきが聞こえて来た。コドモである。女性にはリミットがあって生むか生まないかを決めないとそのチャンスを逃すという。そんなこと、一度も考えたことがなかったし、ほんとは興味もなかった。なかったけれど、期限を切られてみると気になり始めた。放っておくとチャンスを、もしかしたら幸運を(?)逃すことになるのか。
 落ち着いてあたりをみると、コドモを持つ幸せについては多くが語られていた。語られてはいたが、どれもどこかで聞いたようなお話で惹かれるものは少なかった。私が知りたいのは、生まれた後、ではなく、つくろうと決める瞬間についてだった。
 敬愛する斎藤美奈子先生がご指摘のように、日本の文学ではニンシンはいきなりやってくるのだ。私はずっと疑問に思っていた。彼らは避妊しないのか。妊娠は予想できるはずなのに、いざ、発覚して大騒ぎするのはなぜなんだろう。
 時は二十一世紀である。卵子を凍結すれば、百年後でも子孫を残すことができる。とてつもなく進んだ技術とそれに追いつかない人々の(少なくとも私の)気持ち。そのギャップの中で、ひとはどのようにしてコドモをもつことを決め、実行するのか。その細部に降りていって、謎を解きたかった。この小説はそんな私の真実を知りたい欲求との邪な想像力の結果である。二人の主人公を設定したのは、子供をほしがる女、ほしがらない女、その両サイドから描きたかったからだ。彼女たちを通して、子供をもつことの意味をはかりたかった。果たしてうまくいったかどうか。

表紙の絵

 

オーストラリアの女性画家、ジェニー・ワトソンの「purse」(さいふ)。

かわいらしさの中にわずかなずれや不吉さが混じるところが、直接、小説のストーリーとは関係ないが、通じるものがあると思っている。

ジェニー・ワトソンの絵による小説の表紙は日本初!

実物は、アンティークのコットンに描かれている。


■ジェニー・ワトソンの取り扱い画廊:
はたのファインアーツ http://homepage1.canvas.ne.jp/hatanofa1998/

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